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長打を狙わないことは、根深き問題なのか?

大阪桐蔭の「ライバル校」が甲子園で次々敗退…そこに見えた高校野球の“根深き問題”

省略

「もう少し長打に目を向けるべき」
 このように、長打が試合の結果を左右するのは珍しいことではないが、日本の高校野球では、長打の重要性が説かれることが少ないのが実情だ。以前と比べると減ってはいるものの、ノーアウト一塁の場面では、迷うことなく、送りバントを選択するチームが多いのはご存じの通りである。

 これに加えて、フライよりもゴロの方が相手のミスを誘うことが多いことから、送りバントが望ましいという風潮が根強いこともある。今大会の大阪桐蔭も送りバントをするケースは少なくないとはいえ、初戦の旭川大高戦ではビハインドを跳ね返して、逆転に繋がったのはホームランだった。

 これを受けて、元プロ野球球団アナリストは「高校野球はもう少し長打に目を向けるべきではないか」と指摘する。

「高校野球は、とにかく送りバント、打線を繋ぐことを重視していますが、得点するのに、一番有効な手段はホームランと長打です。それなのに、不思議と『長打を打て』という指導をしません。高校野球のTV中継での解説者も『逆方向へ』とよく言っていますし、フライでアウトになることに対して、否定的な意見はいまだに多いのが実情です。しかしながら、連続でヒットを重ねることは確率が低く、そんなにあることではありません。ある程度、長打を打てる選手を揃えるほうが得点に対する期待値は圧倒的に高くなります。もちろん、1点をとればサヨナラ勝ちできる場面では、得点圏にランナーを進めて相手にプレッシャーを与えるというのは有効です。しかし、常に送りバントや進塁打を狙うのは、極めて効率が悪い作戦です。高校野球はトーナメントで、リーグ戦とは違うという方も多いですが、基本的には『得点の確率を上げて、失点の確率を下げる方法』をとることは、トーナメントであろうと、リーグ戦であろうと変わらないでしょう。今後、プロなど高いレベルでのプレーを目指す選手の将来を考えても、高校野球界でもう少し長打を目指す指導が増えるべきではないでしょうか」

以下省略

8/21 デイリー新潮

この様な記事を目にしましたが、要約すると「長打を狙え」と言いたいようです。

この辺の話は数年前からありますよね。

横浜が1998年、明徳義塾が2002年といずれも20年以上が経過しており、いささか時代に取り残されている感は否めなかった。

 

時代に取り残された感のあると言われた横浜高校は、2016年、2017年の平田徹監督時代に県予選で14本塁打を叩きだし甲子園に乗り込むも、2016履正社に2回戦、2017秀岳館に1回戦敗退でした。

最近では、2020年の健大高崎高校が11月の時点で2年生部員33人中22人で本塁打数が206本と驚異的な長打力を誇り、

2021年センバツ大会では2回戦で天理高校に0-4で敗退。

2021年の夏は群馬県大会の決勝で前橋育英に1-6で敗退。

このような結果をみると、長打を狙う野球は魅力的ですが、甲子園に出場もしくは、甲子園を勝ち進むトーナメント方式には、長打を狙う野球は向いていないと各チームは判断したのでしょう。

長打を狙うための体作りは成長期では個人差が大きく時間もかかります。

高校野球の2年数カ月で技術面に多く時間を割きながらでは、体作りなかなか厳しいのでは?と私は思います。

よく、長打を狙わないことでスケールの大きい選手が育たないなんて、将来的な話を持ち出す人もいますが、そもそも、プロから注目されている選手は、チームで特別視されていてガンガンバット振ってます。

近江の山田君なんて重心を低くして、脚の力を使ってめっちゃ振ってましたね。(結果、ドライブ回転の打球が多かった印象ですが・・・)

 

まぁ、大半の高校生はトーナメントを勝ち進み甲子園出場、甲子園優勝が目標です。

実際にプロを目指し、プロになる選手は、高校球児(各学年)約4万人中の数十人ですから。

 

まとめ

現在、長打を狙う野球を目指た、目指しているチームに結果が出ていないだけで、そのようなチームが結果を出せば、勝手にそのようなチームが増えるように思います。

とくに問題視するようなことではないように思いました。

 

 


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